■三世 過去・現在・未来の三つをいう。
仏教では時間を実体視せず、実在するものとみず、変化する存在の
変遷の過程の上に、仮に三つの区別を立てるに過ぎない。
■三宝 仏と法と僧。
さとりを開いた人(仏)と、その教え(法)と、それを奉ずる教団(僧伽)。
仏法僧を仏教を構成する大切な要素であるから三つの宝という。
三宝に帰依することは仏教徒の基本的条件である。
■一体三宝 無上の真理と、その清浄の徳と、和合の徳。
■現前三宝 如来と如来の証した法と、如来の法を学ぶ者。
■住持三宝 仏像と、経巻と、剃髪染衣の僧。
■十方法界 十方のあらゆる世界。全宇宙。
■常住 永久に存在すること。永遠不変。無常の対。
■仏 仏陀。さとれる者。真理に覚めた人。完全な人格者。
自ら真理をさとり、他人をさとらせ、
さとりのはたらきがきわまり満ちた究極の覚者。
■法 真理。真実。普遍的意義のあることわり。
それ自体の本性をたもって変化せず、
認識や行為の軌範となるもの、正しいこと。
善い行ない。仏の教え。
■僧 僧伽の略。衆・和合衆と訳す。三宝の一つ。
修行する比丘の団体のこと。
共同体的な仏教教団。つどい。仏法を伝持する団体。
■釈迦如来 仏教の開祖であるゴータマ・ブッタ。シャーキャ族出身の仏。
■如来 修行を完成した人。人格完成者。全き人。真理の体現者。
仏のこと。真如より来生するもの。
■阿弥陀如来 西方極楽世界を建立し今も説法し念仏の衆生を救う浄土門の教主。
無量寿仏。阿弥陀仏。
■観音菩薩 観世音菩薩または観自在菩薩。
観世音とは、世間の衆生が救いを求めるのを聞くと、
直ちに救済する、という意。
観自在とは、一切諸法の観察と同様に衆生の救済も自在である、の意。
救いを求める者のすがたに応じて、大慈悲を行ずるから
千変万化の相となるという。
勢至菩薩とともに阿弥陀仏の脇侍である。
■勢至菩薩 大勢至菩薩。阿弥陀仏の脇士にして智慧を表わす。
即ち智慧光を以って普く一切を照らし、三悪道を離れ無上力を
得させるから大勢至となづける。
■菩薩 菩提薩多とも書く。さとりの成就を欲する人。
さとりを求めて修行する人。仏となろうと志す者。
大乗仏教では、上に向っては菩提を求め、
下に向っては衆生を教化しようとする人。
■散華 花をまき散らして仏に供養すること。
■波羅蜜 到彼岸。彼岸への道。修行の完成。さとりに至るための菩薩の修行。
六波羅蜜とは「布施:人に財を与え、真理(法)を教え、安心(無畏)を
与えること」・「持戒:戒律を守ること」・「忍辱:迫害困苦を耐え忍ぶこと」
・「精進:身心を励まして、他の五波羅蜜を修める努力を継続すること」・
「禅定:心を集中し安定させること」・「智慧:迷いを離れ、存在の究極に
ある実相をさとること」
■劫 きわめて長い時間のこと。宇宙論的時間。世界が成立し、存続し破壊
され、空無となる一つ一つの時期をいう。
■三蔵法師 経・律・論の三蔵に通じ梵語・中国語の練達の学問僧の敬称。
■比丘 托鉢する修行者、出家得度して具足戒を受けた男子。
■阿羅漢 拝まるべき人。尊敬さるべき人。供養を受けるにふさわしい人。
修行完成者。
■知識 善知識のこと。
外護の善知識、教授の善知識、同行の善知識がある。
仏教に縁を結ばせてくれる人。教え導いてくれる師。
■八功徳水 八種の功徳とは甘く、冷たく、やわらかく、軽く、清らか、
無臭、飲むときのどを損せず、飲み終って腹を痛めず、と云う性質をいう。
■曼陀羅華 色よく、芳香を放ち、高潔で、
これを見る者の心を喜ばせる、といわれる天界の花。
■五根 解脱に至るための五つの力、さとりを得るためのいつつの機根。
一、信根。仏陀を師主として信ずる不動の信念。
二、精進根。廃悪修善や仏道修行、或は念仏信仰のために、
   不惜身命に努力すること。
三、念根。仏陀の訓誡を常におもうて忘れないこと。
四、定根。心の動揺を防ぐために、一定の方向に心を集中すること。
五、慧根。精神統一により理性が十分に啓発されて、
   仏の説かれた真理を知ること。
■五力 力は仏道修行の徳をいう。信力、精進力、念力、定力、慧力。
五根と同様の意味で、五根が増長すれば
愈々仏道増進の力用が生まる。これを五力という。
■七菩提分 七覚支という。さとりを得るために役立つ七つの事がら。
心の状態に応じて、存在を観察する上での注意、方法を七種にまとめたもの。
一、択法覚支。教えの中から真実なるものを選びとる。
二、精進覚支。一心に努力する。
三、喜覚支。真実の教えを実行する喜びに住する。
四、軽安覚支。身心をかろやかに快適にする。
五、捨覚支。対象へのとらわれを捨てる。
六、定覚支。心を集中して乱さない。
七、念覚支。おもいを平らかにする。
■八聖道分 八正道とも書く。理想の境地に達するための八種の実践徳目。
一、正見。正しい見解。     二、正思惟。正しい思い。
三、正語。正しいことば。     四、正業。正しい行為。
五、正命。正しい生活。     六、正精進。正しい努力。
七、正念。正しい気づかい。   八、正定。正しい精神統一のこと。
■三悪趣 行為の結果として、死後生れる世界またはあり方を、趣(おもむくところの意)
といい、悪行の結果ゆく所を悪趣又は悪道という。
地獄・餓鬼・畜生を三悪趣という。
■六道 地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天を六道という。
■阿僧祇劫 無量の長時間。
■声聞 教えを聞く修行僧。自分のさとりを第一に志す修行僧。
■阿鞞跋致 不退転。退くことのない位のこと。菩薩の階位の名称で、
菩薩が仏になることが決定していて、再び悪趣や声聞・縁覚や凡夫の位に退き、
転落することがなく、また悟った法を退失したりすることのないことをいう。
■一生補処 一生を過ぎれば仏処を補うべき位、の意。
ただ、一つの生涯の間だけこの生死の世界に縛られるだけで、
次の生涯には仏として生れることが約束されている地位。
■善根 善行。よい報いを受くべき善い業因。功徳のもと。
■福徳 功徳。一切の善行、および善行によって得る福利。
■因縁 原因。因は結果を招くべき直接の原因。
縁は因を助けて結果を生ぜしめる間接の原因。
■聖衆 阿弥陀如来、観音勢至菩薩以下の極楽の聖者達。
■顚倒 真理にたがうこと。是を非とし非を是とすること。惑い。
■恒河 ガンジス河。
■三千大千世界 一つの宇宙全体。全世界。
■護念 心にかけてまもること。
■退転 修行によって到達した位を失って、もとの下位へ転落すること。

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